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第三十章 不死残魂,绝望。(2 / 2)

でも嘉然さんは猫が好きだって仰っていましたから、私は泣きました。

犬でも猫でもない私がなぜ泣いたのかはわかっています。本当は私、鼠なんですから。

嘉然さんに好いてほしいなんて望む度胸など私にはありません。誰だって理解余裕上手天才でお財布にもなれる萌え萌えワンちゃんと猫ちゃんが好きなんでしょうし、陰湿で病弱な鼠のことなんて好きな人は一人もいませんよな。

そんな私でも嘉然さんにこう問いかけてみました。「貴にはなれないのでしょうか」と。

犬には決してなれないという事は承知の上です。もしも彼が好きだったら、隣でずっと見守って差し上げられるんでしょうね。たとえ彼女が懐に抱いてるのはずっと犬であったとしても。

しかし彼女は「猫が好き」だって仰っていました。

彼女が今でも私の事を見ていて、私を楽しませてくださっているのは、猫がまだ姿を表していないからです。鼠である私だけが、毎日そろりと穴から出てきて、遠くから彼女と目を合わしています。

彼女の好きな猫が現れたら、私はまた大人しく穴に戻って引きこもるでしょう。

そんな私でも、やはり彼女が好きです。私が側にいて差し上げられる時間だけでも、もう少し私を見ていただけませんか。

嘉然さんは、これからのあらゆるクリスマスはみんなと一緒にお過ごしになると仰っていました。「みんな」に当てはまる人ってどんな人なんでしょう。この集合に私もエンドサイトーシスしてほしいです。

猫ちゃんは未だに嘉然さんが怖いです。

彼女の愛する猫は私が連れて来ますから。

少しでも油断したら、猫の口に身を滅ぼされます。

その時になったら、嘉然さんは私の体をちゃんと繕って、ドアの外へ捨ててくださるんでしょう。

そうしたら私はネズミフライに。テヘヘ。

できるだけ近い所に捨てていただきたいです。彼女が好きなんですから、これからもずっと。

窓越しに部屋の中を覗く我が魂に映ったのは、つけてあった軽く鳴っている鈴と、ソファーに寛いでいらっしゃる嘉然さんと、そして彼女の肩に座っていて大人しく演じているレッドタビーの猫。

壁炉の火明かりは彼女の頬を照らして、凍り付いた我が心臓は寒風に揺られて僅かな熱を放つ。

欲犬之于嘉然兮奈美人言喜狸

左狸犬而长泣兮盖恸之以性鼠

明身形自省正兮未乞乎然徙宠

察总总之众情兮言谓理解上手

乐犬狸之大德兮弥恶鼠浊病章

虽信余其芜秽兮夫唯慕又犬问

何善余以化犬兮此天之所不为

苟然言固其好兮恒切体以心瞻

余哀以长太息兮终嘉然怀之狸

是受情慰鼠愿兮幸狸之所不出

惮殃以说美人兮茕茕以吾其身

惟俟狸归以正兮辄鼠之所无延

直言而歌以爱兮岂施余以垂青

许佳节乎共度兮不吾知云其何

兹党人之界孰兮冀周余以汲汲

喟狸尤惩嘉然兮纵吾身乎为饵

服兢兢而就狸兮枉罹殉以无慎

纕余身以茹芷兮存吾脩姱于盒

缤纷纷乎汀兰兮蔽落英为桃影

申申謇曰委就兮终古慕然之初

假吾魂乎游目兮览玉鸾其鸣逝

值美人卧于榻兮相狸之善工巧

睹炉光之烁烁兮余枯心复冉冉

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